協会の目的と設立の背景

■ 協会の目的

日本電磁波協会は、「電磁波測定士が電磁波に関し医学・建築・環境等幅広い分野における専門的、国際的な情報を収集しその検証を行うことにより、自らの電磁波測定能力の向上のみならず、我が国において未だ正しく認知されていない電磁波とその影響に関する正確な情報と対策を広く周知させること」を目的として活動しています。

■ 設立の背景

  1. 住環境の変化とアレルギー疾患の増加
    • 住環境の大きな変化は1980年前後から始まったと言われています。家電製品の進化と普及に合わせて、屋内配線が急激に増加し、私たちと電気との距離は急速に近づきました。また時を同じくして、多くのアレルギー疾患も増加しています。いわゆる「医者が治せない病気」が発症していることは、否定できない事実です。

      電気が増えたことによる副作用的な存在は何か。それは住まいの中の電磁波なのです。

  2. 電磁波をとりまく環境
    • 日本で「電磁波」という言葉が認知され始めたのは1993年ごろですが、言葉は知られていても中身についての正しい理解はほとんどされていない、という実状は、20年以上経った現在もまったく変りません。それどころか時間とともに多くの「誤解」が生まれてしまったことを考えると、状況はひどくなっていると言えるかもしれません。
  3. 正しく理解されない理由
    • なぜ正しく理解されないのか。その理由はこんなことが考えられます。
      • 情報が氾濫しているが、その正誤を判断する基準がないから
      • 理論は確立されているが、実際に起きる現象が理論通りではないから
      • 電磁波は環境要因への依存度が高く、現象が通り一遍ではないから
      • そもそも目に見えないから
  4. そして研究が進まない最大の理由
    • 電磁波を扱う学問は範囲も広く複雑で、その理解と研究には専門的な知識と経験が必要です。多くの専門家はいますが、私たちの生活環境そのものを具体的に調査して、その現状と対策を明確に提案された例は、ありませんでした。その理由は、「便利さ」という電気の恩恵

      自然は決して便利ではありませんが、暖かくて大きな恵みをもたらしてくれます。日々変化していく環境に対して、より安心して生活できるための改善に貢献したい。これが当協会設立の原点です。

  5. 発起人の想い
    • 協会設立の発起人である土田直樹は、こんな想いを抱いています。
      • 一人でも多くの人に電磁波に存在を知って欲しい、問題意識を持って欲しい
      • アレルギー疾患の原因を追求したい
        電磁波に対する具体的な対策方法を標準化したい
      • 電磁波過敏症などのアレルギー疾患を少しでも減らしたい
      • 便利な環境を変えなくても、電磁波の影響を受けない方法があることを知って欲しい
      • 生活に電気が必要なように、アース(接地)も欠かせないことを知って欲しい
  6. 測定へのこだわり
    • 電磁波は環境要因への依存度が高く、場所や条件によって現象も、それに対する対策も変わります。そうした一通りではない現象や対策を理解し、共有するためには、明確な「指標」である「測定数値」が必須です。それは現場での測定を繰り返すことで、より強い実感として明確さを増しています。「ありがとうございます。電磁波がどこに存在して、どうすれば安心できるかということがわかりました」と、測定を依頼された方から感謝の言葉をいただくことが、何よりの励みです。

■ 協会会員について

当協会は、認定した「電磁波測定士会員」によって構成されています。
入会には、測定士資格が必要です。

■ 事業内容

EMFA設立の趣旨を実現するため、私たちは5つの行動を通じて、電磁波に対する教育・啓蒙と諸問題への対策普及活動をおこなっています。

■ 協会概要

○設立

2009年3月

○在籍会員(令和6年2月現在)

電磁波測定士
〇個人会員:2160名
〇法人会員:50社